「強迫性障害」の症状とその主な原因

「強迫性障害」は、数ある神経症の中でも、おそらく最も知名度が高く
神経症の代名詞と言ってもいいほど、有名な症状でもあります。

また、昔の呼び名である「強迫神経症」という名称で
認識している方も、多いのではないでしょうか?

実際に、神経症の中で最も患者数が多いと考えられ
潜在的な・軽度な症状であれば「全人口の5%」という予測もあります。

著名な人が患っていることを告白したり、物語の題材になっていたり
「道路の白線の上を歩かないと気が済まない」といった
非常にエキセントリックな症状も含まれるため、話のネタになる要素は十分です。

個人的にも、長年付き合っている症状であり
軽くなったり、重くなったりと、症状に波があるため
場合によっては、非常に困った経験もしてきました。

いわゆる<神経質な人間のなれの果て>とも言えるこの症状は
「なる人」には、明らかな傾向があると言えますが
実際には、意外と多くの人にリスクのある症状でもあります。

そして「ならないようにする」ということを気にするあまり
症状が発症・悪化することもあるため、十分に注意が必要です。

スポンサーリンク

不合理だがやめられない・止まらない

強迫性障害の症状は、とにかく、なったことのある人にしか
「あの感覚」というのは、理解することができないはずです。

そもそも、自分でも「なんで?」と思っています。

定義づけは非常に難しいものでもありますが、

自分でも不合理だと思う行動・衝動・想像

を、どうしてもやめる・止めることができません。

コントロールできないからこそ「病気」なのです。

それらは「強迫観念」と呼ばれるものであり
とにかく<頭から離れない>ことで、実際の行動にも影響を与えます。

その行動は「強迫行為」と呼ばれ、「何度も繰り返す」ことが特徴的です。

典型的な症状としては「手を何度も洗う」ものが挙げられ
これは「洗浄強迫」と呼ばれ、最も有名な症状と言えます。

「汚れていない」「汚れていないことは分かっている」

けど、「汚れている気がする」のです。

また「鍵を閉めたかな?」といったものや
「忘れ物はないかな?」ということが気になり
何度も確認に戻る、バックを開けてしまう
またその際には、バックのものを全部出さなければ気が済まない、といった
独特の「しばり」があることも、珍しくありません。

非常に不便と言える症状であり、これらによって「遅刻」といった
社会人生活に対して、支障を与えることにつながります。

とにかく「症状が無限」

強迫性障害というのは、決まった症状が存在しません。

以上で挙げた、

  • 洗浄強迫
  • 確認強迫

これらは「ほんの序の口」であり、中には
一般の人にとっては、全く理解不能なものであると言えます。

基本的な概念としては「不合理だけどやってしまう」であり

  • エアコンの温度が同じでなければならない
  • 同じ温度か何度も確認してしまう

といった、複雑に絡み合った症状もあり
「赤い服が着れない(着るとよくないことが起きる気がする)」といった
いわゆる「妄想」と呼ばれてしまう症状も含みます。

特定の症状の場合には、「統合失調症(分裂症)」の前段階の可能性もあり
個人の問題ではなく、周囲にも迷惑をかけてしまう危険なケースも想定されます。

強迫観念に縛られている原因

冒頭でも述べましたが、強迫性障害の患者というのは

  • 神経質
  • 几帳面
  • 完璧主義
  • 責任感が強い

といった「性分」と言える傾向が、明らかに見られ
それに加えて「他人の評価」に敏感でもあります。

「幼い頃に親の顔色を窺う必要があった」というケースが多く
また「ヒステリー」な親に育てられた人に目立ちます。

「お母さんが暴れないように、ちゃんとしなきゃ」という心理です。

ちなみに、僕の場合も上の条件のほとんどに当てはまります。
(「責任感」というのは、結局は自分の評価のための一面が必ずあります。)

また、幼い頃から「階段は左足から登る」といった
ルールを勝手に作ってしまうことも特徴的です。

これは「ルールの多い家庭」「ルールを破ったら折檻される」等
異様な環境での生育が、影響しているとも考えられます。

物理的な原因も存在する

強迫性障害というのは、「気持ちの問題」と考えている人も多いですが
実際には、非常に物理的な理由も存在します。

「人間の考えは、電気信号に過ぎない」と言われることもありますが
実際に強迫観念を招いているのは、「セロトニン」と呼ばれる脳内物質です。

セロトニンには、元来「リラックスさせる」効果がありますが
セロトニンの量が少ない・正常に細胞に取り込むことができないことで
「リラックスすることができない」のです。

これは、強迫性障害だけに限定したことでなく
ほとんどの神経症に絡む、「根本原因」とも言えます。

これは

  • 生まれつきセロトニン環境に問題がある
  • 生育過程で壊れてしまった

という、2つの考え方がありますが
「両方が重なった際に、はっきりと現れる」とも考えられます。

ある意味で「運」と言える現象なのです。

ストレスフルな生活で顕著になる症状

基本的には<気づいたらなっていた>ことが大半ですが
「ストレスフル」な社会・環境で生活していることによって
「後天的」に、強迫性障害を発症してしまうケースも考えられます。

また、「もともと持っていた人」に関しても
症状が悪化してしまうことになります。

特に「急激な環境の変化」というのは、強迫性障害ならずとも
様々な「気持ちの問題」が起きやすいと言えます。

もちろん「耐性が強い・弱い」といった傾向もありますが
誰でにも、常にリスクのある症状と言えます。

また強迫性障害において、最も懸念すべき事態が
「生きているのがつらい」となってしまうことであり
その結果「自暴自棄」や、それ以上の行動に出てしまうことも懸念されます。

強迫性障害の治療には(他の神経症も)

  • 行動療法
  • 薬物療法

以上の2つの治療法が存在します。

有効性には、疑問が残る部分がることは事実ですが
「しないよりはいい」結果につながることも多く
一度は必ず「専門医」に、相談してみましょう。

またその際にも、あまり期待することなく
「治すのは自分だ」という、気持ちを持つことが大切です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする